わたしとうつ病③

【前回のあらすじ】部長を引き受けたことで、元々の性質もあってか疲労が溜まり、うつ病のような症状が出てきてしまったわたし。今回は症状が出ていた時、どんな心理状態で、どんな気持ちだったのか執筆していきます。

 


まず、起き上がれなくて寝ていた時は、
「体が…動かない」
という事実に、ただただ困惑していました。


わたしのうつ病は今も治らずにいますが、酷い時は「指すら動かすことが出来ず、眼球のみしか動かすことが出来ない」という状態にまで陥っていました。


早く病院に行ければ良かったのですが、外に出る気になれず、また、精神科という物の敷居が高く感じ、学校に行けた時に、学校の保健室を利用していました。
学校の保健室には、日替わりで色々な専門のお医者さんが居ました。その中に、心療内科の先生がいたのです。


先生に相談したところ、先生の回答は、「部活を休むか、辞めたらどうか」というものでした。
先生は先生なりに考えてわたしに助言してくれたのかもしれませんが、
部活を休む?辞める?
そんなこととても考えられませんでした。何しろ、その時の部活はわたしが動かしていると言っても過言ではなかったからです。わたしの代役になりうる人もいませんでした。


完全に逃げ場のない状態だったのです。


そんな逃げ場のない状態が続いてはや2ヶ月、
わたしに決定的な事件が起こります。


                                                                     つづく