わたしとうつ病①

テーマにある通り、わたしのうつ病についてです。最初に気付いたのは、一昨年の5月。
朝目を覚ますと、体を起こすことができなくなっていました。


「学校行かなきゃいけないのに…起き上がれない」


「鉛のような重さ」という感覚が今でもわからないのですが、今思えばその時、わたしの体は鉛のように重かったのかもしれません。
結局そのまま1週間学校を休みました。
その時わたしは、将来公務員になりたいと漠然と考えていました。
しかし、学校で習っていることは、公務員になることと全く関係のないことだったのです。


「将来と直結しないなら、行く必要ないじゃん」とすら思っていました。それが原因で、自分の具合の悪いのは五月病の延長のようなものなのかなと思っていました。


しかし、どんどん事態は悪化していきます。


学校へ向く足が、重く、動かないのです。
まるで血が行き届いてないような、そんな感じ。
同じ最寄り駅から歩いていく学生たちとの距離は開き、取り残されることが何度もありました。


そして、授業が頭に入ってこない。
もともと真面目に聞いていませんでしたが、真面目に聞こうと思っても、集中できない。気付いたら他のことを考えている。注意散漫というやつですね。
集中していたとしても、聞いた内容を理解するのに時間がかかる。
脳にもやがかかっていると言えばいいのでしょうか、とにかく授業が苦痛でした。


ですが当時のわたしは、「最近授業まともに聞いてないな…」ぐらいにしか感じていませんでした。笑


でも、段々起き上がれなくなり、準備が遅れて、学校に行くのにタクシーを使ったり、休む回数が増えるのにつれて、いよいよこれはおかしいぞと思っていた矢先に、事件が起こります。


ある日のことです。
準備が出来ているのに、外に出ることが出来なくなってしまったのです。出ればギリギリ授業に間に合う時間なのに。
玄関で靴を履いた、その先が出来なくなったのです。
外に出るのが怖い。出なくちゃいけないのに出られない。
そのまま床に倒れ込みました。ぼーっとする頭のまま、10分くらい微動だにせず空虚を見つめていた気がします。

 

つづく